さっきまで自分のヴァギナに入っていたペニスを愛しそうに頬張り、まとわりついていた愛液を残らず吸い上げる。にっこり笑って口の中を俺に見せると、K嬢はその白濁とした液を喉の奥に飲み込んだ。
ベッドに大の字になってその様子を眺めていた俺にしなだれかかかり、彼女が言った。
「今日ね、最初どこに連れていってくれるか教えてくれなかったでしょ」
「うん」
「絶対ハプニングバーかSMバーに連れて行かれると思った。周りの人に見せつけながら、いろんなことをされちゃうのかなぁって・・・」
さて、いったい何と答えて上げればいいのだろうか?
とりあえず俺は彼女の顎を引き寄せてキスをした。
【
竜巻野郎の外出デート大作戦⑥】からの続き
腕枕をしながら、しばらく他愛のない話をした。
カーテンを全開にした出窓に立たせて後ろから突きまくったり、ホテルの廊下でフェラチオをさせたり、排尿したばかりのペニスを口で清めさせたり、頭をぐっと押さえてイラマチオをしたり、ヴァギナにペニスを挿入しながら首をしめたり・・・
彼女に促されたこともあるが、俺はこのアブノーマルなセックスを楽しんでいた。同時に、大好きな女の子にこんなことをしている自分に対してもの凄い嫌悪感を覚えていた。しかし、彼女が考えているセックスは、「もっと」なのだろうか?
きっと、彼女にとってこれぐらいのことは普通であり、アブノーマルなセックスは「客」に踏み込まれないためのバリアーなのではないか?殺伐としたセックスだけの関係なら、情が湧くこともない。普通なら・・・
腕枕をし、彼女を間近に感じながらお喋りをする。ただそれだけのことがとても貴重な時間に思える。
バスルームに移動して、一緒に浴槽に入る。部屋は完璧だが、浴槽はやや狭め。ひとりならいいが、ふたりだと手狭だ。なので、身体を密着させながら湯に浸る。
すでに帰らぬ人となっているのに、俺のペニスを弄りながら彼女が言った。
「竜巻さん?」
「ん?」
「もしかして結婚するの?」
「え?なんで?」
「今までありがとう・・・って言われたから」
「ああ、あれは言い間違いだよ。さっきも言ったけど、今までありがとう。そして、これからもよろしく!だよ」
「そっかー。心配しちゃったよぉ」
本当かどうか知らないが、K嬢曰く、ダブルやトリプルで遊ぶ常連は多いけれど、ひたすら店の個室でセックスをすることがほとんどだという。もちろんそれが普通の客とソープ嬢の遊びであり、むしろ彼女の方がそう仕向けている節がある。
今夜も、時間を気にせずマッタリ優先の俺に対して、急かすようにエローに走るK嬢。
だから、こんな状況でそんなことを言われたら、俺はもうイチコロだ。
「Kちゃん、大好きだよ」
「ありがとう・・・あ!」
「どうした?」
「安心したら、またしたくなっちゃった」
彼女は浴槽を出て、すぐ脇の便座に座る。そして・・・
じゃ~~~!「わははははは」
「いや~ん。また放尿ショウよ~ん!じっくり見て!・・・って、しつこい?」
「あんたにゃ負けたよ、ホント」
バスルームに彼女の恥ずかしい音が木霊した。
※ ※ ※ ※
バスローブを羽織り、リビングに戻ってふたりでビール。
窓からは相変わらずパラダイスビューな夜景が広がっていた。
おもむろに彼女の携帯が鳴る。
「あ!社長だ!」とK嬢。
時計を見ると、約束の時間を少しだけ過ぎていた。
「電話を貸して!」と言うと、瞬時に俺の悪戯に気付いたK嬢が携帯を渡してくれる。
「もしもし、Oですけど、Kさんですか?」
「あ、竜巻です。今夜は本当にありがとうございました。そして、時間が過ぎてしまってごめんなさい」
「あ!・・・いえいえ・・・いいんですよ。こちらの方こそいつもありがとうございます。それで・・・そのお・・・Kはおりますでしょうか?」
「ちょっと待って下さい」
笑いを堪えているK嬢に携帯を渡す。
ああ、Oさん、いつもお世話になってるのに、こんな悪戯してごめんなさい。
電話を終えると、彼女がこちらに向き直って言った。
「今日、これからMちゃんたちと飲む約束があって、それがなかったらずっと一緒にいられたのに・・・ごめんね」
「うん」
そんな言い繕いをしなくても、俺はもう大丈夫だよ。
君はソープ嬢で、俺は客だ。
ビールを飲みながら、彼女が身支度をする様子を眺める。
タクシーで店まで送るつもりだったけれど、このままひとりで帰ってくれ。
部屋の出口まで彼女を送る。
「今日はありがとぉね」
「いや、俺の方こそ、とっても楽しかったよ。ホントにありがとう」
彼女がそっとキスをしてくれる。
そして、「またね」という言葉を残して部屋を出る。
エレベーターホールに向かうため、廊下を曲がる瞬間、彼女がこちらを振り返って手を振った。
ドアを締めてリビングに戻り、グラスに残っていたビールを一気に煽った。
ああ、風俗嬢との外出デートって切ないね。
ひとりでは広すぎる部屋で、美しすぎる夜景を眺めながらそう思った。
おわり
【最後に・・・】長文であるにも関わらず、最後までお付き合い頂きありがとうございました。どのように書くべきか少し悩んだ部分もあるのですが、いつも通り、包み隠さず書くのが良いという結論に達し、こんな恥ずかしいログを書き上げてしまいました。当たり前のことですが、「ブログ」は自己陶酔度の高い人間でなければ続けられないと、改めて確認しました(笑)
さて、K嬢とのアブノーマルなセックスの描写に退かれた方もいらっしゃるでしょう。しかし、ああいう部分も含めて、俺は彼女が大好きだということです。
彼女がいったいいつまで吉原で働くのか分かりませんが、仕事を上がるその時まで、通い続けることになるでしょう。
今までありがとう。そして、これからもよろしく。
■竜巻野郎の外出デート大作戦 ログ一覧【竜巻野郎の外出デート大作戦①】 完全なる外出デート計画 【竜巻野郎の外出デート大作戦②】 ときめきのアクシデント 【竜巻野郎の外出デート大作戦③】 いきなりクライマックス!【竜巻野郎の外出デート大作戦④】 海が聴こえる・・・【竜巻野郎の外出デート大作戦⑤】 K嬢の物語【竜巻野郎の外出デート大作戦⑥】 ダーク・ハーフ【竜巻野郎の外出デート大作戦[完]】 パートタイム・ラヴァー【解題】 快楽亭日乗といふのは恋愛小説のやうで御座いますエローなお買い物はアジア最大のエローサイト「DMM」で!