快楽亭日乗R　魁！ラブホテル

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魁！ラブホテル

現役女子大学院生による本格研究
「ラブホテルは堂々たる日本の文化！」
※「ラブホテル進化論」帯のコピーより

というわけで、金益見（キム・イッキョン）さんの「ラブホテル進化論」を読んだ。
もちろん、帯に写っているカワイイ女性が、「ラブホテル」という口に出すのはちょっと憚れるような場所をどのように研究しているのか？という下世話な興味からに他ならない。

「進化論」とあるので、客観的なデータを元に何かを見出していく著作だと思っていたのだが･･･

黎明期から現在に至るまでラブホテルに関わってきた人たちへのインタンビューと、マスメディアに掲載されてきたラブホテルに関する記事を中心にまとめ上げられており、「論文」というよりは「ルポルタージュ」と言った方が良いかも知れない。

戦前にも連込み旅館は存在したが、戦後の住宅事情から夫婦＆カップルが二人きりになるための空間の需要増。そして、モータリゼーション、高度経済成長、バブルと、経済の発展とともに変化を遂げるラブホテル。

さらに、当初は男性主観で整備されていた様々な設備が、意識や価値観の変化とともに女性主観へと変遷を遂げていく。

とっても面白い本なんだけど、最後までちょっと違和感が。
この作者は、ラブホテルが「たんに男女がセックスをする空間」から脱却し、「心も身体も愉しめるアミューズメント施設」へと進化を遂げているという結論ありきで書き進めているように思えてならない。

もちろんその側面はあるかも知れないが･･･
今現在、ラブホテルはアミューズメント施設っぽい方が女の子を連れ込みやすいし、女の子も進んで入りやすいのである。

依然としてラブホテルはいかがわしい場所であり、性犯罪や未成年を巻き込んだ犯罪の舞台となっていることもまた事実である。

そうした側面はさらりと触れるだけに留め、ラブホテル＝バラ色的な論調は･･･どうなの？

女性だからと言ってしまえばそれまでだが、せっかくこのようないかがわしいものを研究対象にしているのだから、もっとアンダーグラウンドにまで目を向けて欲しいよねぇ。

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金益見
「ラブホテル進化論」
文藝春秋
08/02/20 Release!
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さて。
俺が愛読している「裏モノJAPAN」。
毎月毎月いかがわしいネタがオンパレードな雑誌だが･･･いかがわしい仕事、いかがわしい趣味、いかがわしい性癖･･･そういう、いかがしい人たちって、どこか憎めないんだよなぁ。

人間ってこんなにもエネルギッシュ！
どっこい生きてる！みたいな。

偶然だが、先日発売されたばかりの9月号に「ラブホテル売買ブローカー」なる記事が掲載されている。

1回の取引で手数料1500万円って･･･いかがわしいぃ！
怖い系ではないのだが、明らかに匂う投資家がラブホテルを右から左へ･･･

いやぁ。アンダーグラウンドだね！
魁！男汁だね！

いかがわしいものは、匂う部分に蓋なんかせず、全てを知った上で愛するべきなんじゃないのかな。

風俗にしてもAVにしても。
以前に比べればかっなりオープン化しているように見えるけど、匂う部分に蓋をして語ることなんて出来ないよ。

それは男だから、女だから、なんてのとは別の話。