「ラストが空いてるから遊び来てぇ」と、桜町の馴染みY嬢からお誘いがあったのだが。
彼女の甘美な肉体を貪ることに心を奪われそうになるが、なんとか振り切って閉店間際(25:00まで営業!)の本屋に飛び込む。
だってー。
本日発売の
「度胸星Ⅲ」を一刻も早く読みたかったんですもの。
「ジャイアント」「へうげもの」の
山田芳裕が「週刊ヤングサンデー」で連載していた
「度胸星」の復刻版が講談社からリリースされている。11月から月1回刊行。今回が第Ⅲ巻目となる。
「ジャイアント」で初めて山田芳裕を知ったので、「ヤンサン」連載中のことは全く知らず初見なのだが。
なんでも、すっげー不人気で打ち切りの憂き目にあったらしい。
マジかよ?
スーパー面白れーじゃねーか!時は近未来。
遂に人類は火星へと有人探査船を送り込む。しかし、そこには謎の物体「テセラック」が待ち構えており、着陸船と母船を破壊した上、ひとりを残してクルーを惨殺してしまう。
探査船との通信が途絶えた後、アメリカは4人の飛行士を救出するため、全世界から救出隊のクルーを募集する。その話を耳にしたトラック運転手の主人公・三河度胸(みかわ どきょう)は宇宙飛行士を目指し、仲間と共に命がけの過酷な訓練を重ねる。
一方、火星ではひとり生き残った宇宙飛行士スチュアートが正体不明の「テセラックク」と衝撃的な邂逅を果たしていた!
「ジャイアント」ではメジャー・リーグを、「へうげもの」では安土桃山ルネサンスを、そして、この「度胸星」ではハードSFを・・・
山田芳裕の頭には、いったいいくつの引き出しがあるのだろうか?これだけ異なったジャンルを描くことが出来るマンガ家は、かなり珍しいのではないだろうか?まるでスタンリー・キューブリック並の多彩さだ。
そして、これだけ時代、空間が異なっているにも関わらず、それぞれの主人公に共通点があることも非常に興味深い。
「ジャイアント」の巨砲貢は、メジャー・リーグの剛速球投手からホームランを放ち、でっかい快感を得ることにこだわり続ける。
「へうげもの」の古田織部は、師でもある巨人・千利休を超え、日本一の数寄者となるため日夜奔走している。
そして、「度胸星」の三河度胸は、火星に行きたいという思いを遂げるため、常人離れした根性で過酷な訓練を乗り切る。
山田芳裕の描く主人公たちは、温厚で礼儀正しいキャラクターであることが多いが(古田織部は除く)、内に秘めた目的(野望)を達成するためなら、時に常軌を逸した行動に走る。それが彼のマンガの面白さの原動力にもなっている。
「度胸星」は来月発売の「Ⅳ」で一応の完結をみるらしのだが・・・
早く続きを読みてーっ!
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