196X年、西ドイツ、ヴィスバーデン近郊。日本からの留学生、瀬部麟一郎とその婚約者クララ・フォン・コトヴィッツは乗馬を楽しんでいた。東大法学部を卒業後、最年少で留学してきた秀才であり、柔道の達人である麟一郎。東ドイツの名家に生まれ、その美貌と才気によって「大学の女王」と称されるクララ。結婚を誓い合った二人には、輝かしい未来が待っているはずだった。
これから夫となる男の無限に広がる可能性を讃えたこの言葉が、やがて、皮肉な意味を帯びるようになる。未来からやってきたイース人、ポーリーン・ジャンセンと邂逅したその時から。
幻想の未来・・・今から2000年後、全宇宙はアングロ・サクソン人の末裔たちによって支配されていた。宇宙帝国イース(E.H.S;The Empire of Hndred Suns)は白人至上主義の女権国家で、政治、家庭、閨事まで全て女性が主導権を握る。そして、そこではかつての日本人が「ヤプー」と呼ばれ、白人の生活を支える様々な器物として、生きながら肉体加工を施される家畜として扱われていた!
テーブル、足置台、椅子、便器、そして舌人形(独り寝の女性を慰めるための器具)・・・あらゆる器物としてイース文明を支えるヤプー。白人たちは原ヤプーを手に入れるたびに思う。
彼は何になるだろうか?(このヤプーをどんな器具に仕立てようか?)
SM小説の金字塔「家畜人ヤプー」が、江川達也の筆によってコミック化されている。連載が始まって3~4年は経つと思うが、まだ導入部・・・なんだか放置プレイみたいだな。
さて、快楽亭では、ネーム(セリフやト書き)の多すぎる江川作品をやんわりと批判してきた。
江川達也の「日露戦争物語」「家畜人ヤプー」(読んでいるけど、いい加減飽きてる)だけでなく、字を読ませるマンガが多い昨今、(「へうげもの」は)「マンガは絵があってこそマンガ」と、当たり前のことを改めて感じさせてくれる快作! 【
今夜は右手を止めて「へうげもの」を読み耽りたい】より
しかし、先日「家畜人ヤプー」第7巻が発売されたの機に、第1巻から再度、通読してみたのだが、この作品に限ってはネームの洪水もありなのでは?と思い直した。
単なるSM小説と言い切れない、奇想天外な妄想とクレイジーな哲学に溢れたこの作品は、とにかく情報の密度が濃い。いっそ江川達也のイラストや図版をつけて、別冊で「ヤプー辞典」でも出して欲しいくらいだ。
作画 江川達也
原作 沼正三
「家畜人ヤプー」幻冬舎コミックス[詳細を見る]沼正三
「家畜人ヤプー」幻冬舎文庫[詳細を見る]江川達也が描く美しい白人女性が、文字通り「肉便器」となったヤプーで用便を済ます(ヤプーに糞尿を食わせる)。マゾヒストでもなければスカトロジストでもない俺は、「バッカでー!」とか「うっそでー!」と笑いながら読んでいるが、この絵を見てペニスを硬くする人もいるんだよね。
彼は何になりたいんだろうか?「家畜人ヤプー」についての解説は【
女性上位時代】がとても面白い!興味を持った方はどうぞ。
げ!もう朝じゃん・・・
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