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「あいくるしい」は本当にこのまま暑苦しく終わるのか?

熱烈な野島伸司ファンというわけではないが、日曜夜9:00からTBSで放送中のドラマ「あいくるしい」から目が離せない。

とある田舎で暮らす、熱い絆で結ばれた家族・真柴家。
一家の大黒柱、父・徹生(竹中直人)は曲がったことが大嫌い。頑固一徹タクシー運転手。
長女・みちる(綾瀬はるか←ポカリのCMの美少女だね!)は家族想いの頑張り屋。
長男・豪(市原隼人)は父親ゆずりの一直線馬鹿。
次男・幌(神木隆之介)は純真無垢な少年。実はこのドラマの主人公。
次女・唄(松本梨菜)はちょっぴりお茶目な末っ子。
祖父・明示(杉浦直樹)は一家を暖かく見守る。
そして、徹生の妻であり、子供たちの母親である由美(原田美枝子)がある日突然倒れ、入院するところからドラマは始まった。

番組のウェブサイトに、このドラマの企画意図が以下のように書かれている。
―あいくるしい―
それは、田舎町で暮らすどこにでもいるような家族の物語。
―あいくるしい―
けれど、私たちが忘れてしまった真実の家族のかたち。


うーむ。
しかし、綾瀬はるかが姉ちゃんだったら・・・とても普通じゃいられないぜ。
原田美枝子が母ちゃんだったら・・・間違いが起きそうだぜ。
どこにでもいるような家族と言いながら、綾瀬、原田以外にも、桜井幸子、南果歩、高橋ひとみ、沢尻エリカといった美しい女(ひと)たちが多数出演している。
また子役たちの演技は「あいくるしい」そのものだが、皆、顔立ちが整った美形揃い。
なにより祖父役の杉浦直樹ですら、とってもダンディに見えてくる。
こういう美しい人たちを配して、物語の寓話性を高めるのは野島ドラマのパターンか?

また、このドラマはめちゃくちゃ登場人物が多い。
そして、放映が始まった当初は、各人の過去が小出しに描かれ、ミステリアスというか、背後にダークなものがあり、今後の展開が一筋縄ではいかないような雰囲気を醸し出していた。
こうした「罠」は放映が進む度に解き明かされていき、結局は「人から愛されたい」そして「人を愛したい」という登場人物たちの「あつくるしい」ほどピュアな想いが提示されていく。

第6話。由美の葬儀の日。
妻を失った徹生はショックで姿を消してしまう。
長女・みちると長男・豪は、葬儀を放棄した徹生を「駄目な父親だ」と愚痴る。
それを聞いた祖父・明示は「それほどまでに一人の女性を愛した自分たちの父親を誇りに思いなさい」と諭す。
そして、次男・幌に導かれて葬儀場に現れた徹生は、妻への強すぎるほどの愛、そして、これからは父として生きていくことを妻の遺影の前で語る。

狙ってるなーと思いながら、思わず涙がポロリ。
ああ、なんてピュアな人々なんだ。

だが、しかし。
本当にこの物語は、このままピュアな愛、絆の物語として終わるのか?
エンディングで流れてるのは、あのマイケル・ジャクソンだぜ。

疑いは晴れたわけじゃない。
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杉浦直樹

杉浦直樹杉浦 直樹(すぎうら なおき、1931年12月8日 - )は、愛知県岡崎市出身の俳優。来歴・人物1950年に内田良平 (俳優)|内田良平、小松方正らとともに新演劇研究所を設立し主に舞台演劇で活躍。1958年に松竹に入社し映画に活動範囲を広げる。向田邦子

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