アダルトビデオをめぐる環境は、ここ数年で急激に変化した。「借りて」見るものから、「買って」見るものへ。市場で元気があるのはレンタルAV=ビデ倫系メーカーではなく、セルAV=インディーズ系メーカーと言って良いだろう。セルAVがレンタルAVを凌駕するに至った経緯は、異論もあるだろうが自分は以下のように考える。
1)モザイク・・・インディーズ系はビデ倫系に比べて極端に薄くて狭い。「デジタルモザイク」や「ギリギリモザイク」など、各社で様々なモザイクを開発。インディーズ系のモザイクに慣れてしまうと、ビデ倫系のビデオにはとてもストレスを感じてしまう。
2)コンセプト・・・レンタル系は美形のモデルを使い、万人受けしそうなエロを目指す。片やセル系は、こんなもの日本で20人くらいしか見ないのではないか?というようなマニアックなものから、単純にレンタルと同じようなコンセプトでモザイクはセル仕様といったものまで百花繚乱。
草創期、セルビデオの製作者たちが必要に迫られ生み出してきたレンタルビデオとの差別化が今、花開いているといったところか。レンタル系のメーカーも、セル商品に力を入れるところが増えている。正に立場は逆転。
それはさておき、視聴者から見たセルメーカーの功績といえば、「マニアックな嗜好の一般化」が挙げられるだろう。例えば今回取り上げているワープというセルメーカーが製作した天衣みつ主演「ザーメンクラブ⑧[女神降臨]」。内容は人気AV女優が素人のペニスをフェラ、手こきで刺激し、発射された大量のザーメンをゴックンしていくというもの。
セルビデオを見慣れている人間からすれば、天衣みつがワープの作品に出演したら、これくらいは当たり前だと感じるのだろう。しかし、ゴックン自体かなりマニアックな性癖であるし、それをこんな可愛い女の子がするなんて・・・。しかも、そうした嗜好を持っていない人間でも、普通に視聴している(1月発売であるにも関わらず、DMMというAV通販サイトの3/16現在のランキングで20位。つまり、かなり売れてるってこと)。数年前までは考えられなかった状況だろう。今ではレンタル系の作品でも、ぶっかけやゴックンをしているものもあるし。エローの人、竜巻野郎としては喜んでいいやら、驚いていいやら。
本作品は、主演の天衣みつが嬉しそうな顔をして次々とゴックンしていく様が大変宜しいです。昨夜はとりあえず1回抜きましたが、まだまだ使えそうです。いい買い物でした。
天衣みつ「ザーメンクラブ⑧[女神降臨]」★★★★★
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