最近、車の中で中島みゆきの「はじめまして」と椎名林檎の「無罪モラトリアム」を聴いている。
深い意図はなく、ランダムにCDラックから取り出して車に載せた。
あまり比較されているのを見たことがないが、中島みゆきと椎名林檎は良く似ている。
ふたりのアルバムを改めて聴いて、そう思った。
情念、性(さが)、怨みをテーマにした歌が多いということ。
それと独特の歌唱法。
椎名林檎の「巻き舌」での歌い方を初めて聴いた時、中島みゆきをすぐ思い出した。
もっとも、中島みゆきの場合、「泣きなながら歌う」という怖ろしい曲もあるが(「化粧」とか・・・)。
ところで、まったくの偶然なのだが、どちらのアルバムにも「幸福論」という曲が入っている。
中島みゆきの「幸福論」は、人類の「幸福」の量は決まっていて、誰かに不幸が訪れれば自分が幸せになるのだろうか?という内容。
他人の不幸を願う自分を責める・・・自分の内側へと籠もっていく。
一方、椎名林檎の「幸福論」は、好きな人を愛して愛して愛し抜くことが自分にとっての幸せなのかしら?というような内容。
ある意味、開き直り的な明るさ。とことん彼を肯定し、守り抜く。
似ているふたりだが、「幸福」の形は全然違う。
ところで、椎名林檎がSEXYなのは今さら語る必要もないが、「はじめまして」のジャケット写真=中島みゆきも結構いろっぽい。
20年以上前の写真だが・・・。
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